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ZoomやSkypeでの会議は快適ですか?
ネットミーティングは同じ場所に集まらなくてもいいので、すごく便利です。ZoomやSkypeなどを使えば、PC・スマホなど様々なデバイスでどこからでも参加出来ます。
でも、便利なはずのネットミーティングで映像や音声が途切れたり、聞き取りにくくて何度も確認したりして、話し合うべきことに集中出来なくなることはありませんか? 話し合うべきことに集中出来ないというのは、ミーティング環境としては最悪です。
課題:リアル会議室に複数名+ネット経由の参加者もいるパターン
一対一なら快適でも、会議室に複数名が集まっていて、ネット経由での参加者もいるという場合は、なかなかやっかいです。会議室の音声が画面の向こうの人に届きにくい。会議室で議論があって、ネット経由の人に「どう思いますか?」と呼びかけると、「すみません、ちょっと聞き取れなくて…」と言われて、「どこからリプレイすればいいんだよ…」とうんざりする──こんな経験はありませんか?
れんげ舎では、顔を合わせた会議を重要視していますが、それでも会議の日程調整が難航した場合、「ネット経由なら参加出来ます」ということで妥協することがあります。
以前は、先程のような「届いているかどうか分からない問題」があるので、とても嫌でした。大きな声で話すよう注意していても、もともと声の小さな人というのはいますから、そういう人の声が届かない。
「いまの聞こえた?」
「え? 何ですか?」
みたいなやりとりで、エネルギーが消耗し、集中力が削がれていきます。穴の空いたコップで水を飲むような非効率。ネット会議で効率化したはずなのに、本末転倒です。
そもそも、意思決定を行う会議において「自分の述べた意見が相手に届いているのかわからない」というのでは、会議になりません。いや、別に気にならないよ? という人は、会議の意味について根本的に考え直す必要があります。
重要なのは映像より音声!
ネット会議というと、画面に顔や資料などが映るわけですが、無言の顔を眺めていても意味はありません。音声(発言)がちゃんと届くことが大切です。
けっこう高価なものも含めていろいろ試してきましたが、価格は立派でも機能は貧弱なものが多かったです。結果、散財してきましたが、ついに良いものを見つけましたので、シェアさせていただきます。
今回の場づくりに役立つ道具は「eMeet OfficeCore M2」
eMeetには様々な機能がありますが、優秀なのはマイクの集音性能です。6人がけくらいの会議テーブルの中央において、いつもと同じように話せば、クリアな音声がネットの向こう側の人に届きます。また、スピーカーを兼ねており、相手方の音声もクリアに聞こえます。
会議室のネット会議では、マイクを意識して大きな声で話すクセがついていたので、最初はなかなか普通のボリュームで話すことに慣れませんでした。だれかがぼそっとつぶやいたような声もきちんと拾ってくれます。最初は不安で「いまの聞こえた?」と何度も確認してしまいましたが、実際にはどうだったか。
「普通に聞こえたよ」
と、とても安定していました。優秀な「位置検出機能」のおかげで、小さな声での発言も狙い撃ちして拾ってくれます。PCとはBluetooth接続ですが、機能がないPCでも付属のUSBアダプタ経由でつながります。インストール不要、プラグアンドプレイです。
価格は本記事公開時で23,900円。いままで購入してきた高価な機材は一体なんだったんだ…という感じでした。
道具は大切! しっかりお金をかけよう
今回の道具は機能に対しては安価ですが、いずれにしても「道具」はとても大切です。場づくりを丁寧に行っていくと、道具に関しても丁寧に選択し、使用するようになりますよね。
良い道具に、しっかりお金をかけることが基本です。間に合わせの道具では、間に合わせの場づくりになります。100均もいいですが、場が殺伐としてしまうことがありますので、よく「感じて」選択してください。
「場づくり道具」は、すべて独自に探して独自に購入した上でしばらくの間実際に使用し、「これはいい!」と思ったものだけを紹介しています。メーカーから広告費を受け取って掲載することはありません。
(文・長田英史)