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成果の出る講座を作りたい、本気の主催者の方へ

──なぜ講座担当者向けコンテンツを作ったのか?
こんにちは、長田英史です。

私は、全国の行政・社会福祉協議会・社会福祉協議会をはじめ、様々な企業・団体にうかがって、研修や講座の講師をしています。そのため、日頃から非常に多くの講座主催者(講座企画者)の方々とかかわり合う機会があります。

私は「場づくり」の専門家ですので、2つの視点から、出向いた講座の「場」をみています。

ひとつめは、受講される参加者を迎える「講師」としての立場から、場をみています。どんな人たちが来ているのか、どんなニーズがあるのか、日頃からかかわりのある人たちどうしなのか、そうでないのか…。
もうひとつは、立場はもちろん講師なのですが、同時に「主催者目線」で場をみています。場づくりとは、場を主催する側から始まりますので、内容は「主催者教育」だと言って差し支えありません。ですから、講師の立場なのですが、主催者の目線からも場をみています。

主催者の力量不足は深刻な問題

こんなことを書くと、講師のご依頼を躊躇されてしまいそうで嫌なのですが(笑)、「あ、そこは、もっとこうすればいいのに…」と思うことが非常に多いのです。主催者の一員として(つまり共催するなどして)外部の組織と組む場合には、私はお互いの文化の違いは考慮しますが、率直に「そこはこうしたらどうでしょう?」と提案します。

しかし、単発の講座などでは、遠方の場合は電話打ち合わせをするだけで、当日を迎えます。最初のご依頼をいただいて、メールのやりとりなどもあるのでなんとなく様子は分かりますが、行ってみないとどのような場が用意されているのかは不明です。
私自身はプロですから、どのような場でも、基本的には大丈夫です。嫌だとか、困るとか、気分を害するとか、ましてや怒るなどということはありません。ただ「もったいないな…」と思うのです。

それは、主催者の方々が、せっかくエネルギーを注ぎ込んで準備をされているのに、それが成果に結びつかないであろうことがわかるからです。やってみれば分かるのですが、単発の講座をひとつ開催するだけでも、準備は大変です。頭も体も使います。時間だってかかります。でも「やり方」が間違っていると、成果にはつながらないのです。

主催者の思いを成果につなげたい

主催者の方の思いを、きちんと成果につなげるためには、知るべきことがいろいろあります。私からみると、勘違いに見えることや、見当外れに見えることもあります。もちろん、配慮や気遣い、アイデアなどに触れて私が学ぶことだってたくさんあります。

いずれにせよ、講座が成功するも失敗するも、主催者次第なのです。

講師として出向いた先で、すごく良い講座になって、主催者の方が「先生のおかげです!」と感謝してくださることがあります。もちろん嬉しいのですが、本当は違うのです。良い講座になったのなら、それは講師ではなく、主催者が良かったのです。私にお礼を言ってくださる主催者の方自身の力なのです。

主催者力をUPさせて成果をつかもう!

この講座主催者向けコンテンツでは、私が「主催者目線」と「講師目線」の両方から場をみることで気付いたことを、連載の形で公開していきます。

「場づくり」の学びはすべてそうなのですが、「こうすれば100%まちがいなし!」というような「正解」は、外側を探し回ってもありません。主催者様ご自身が「自分(たち)なりのやり方」を確立することが大切です。ただ、この「自分(たち)なりのやり方」は、狭い経験の中に閉じ籠もったり、独善的に「これでいいのだ」と安住することとは違います。

この連載でお伝えしていく内容は、アイデアの断片や体験談の寄せ集めではなく、すべて背景に「場づくり」の体系が存在しています。体系的な学びを獲得することで、場の成り立ちがわかり、そこではじめて「自分(たち)なりのやり方」へと進化させる余地が生まれます。とはいえ、現場に役立つことを楽しくお伝えしていきたいと思いますので、どうか気軽に「役立つネタはないかな?」というような気持ちで、どこからでもお読みいただければと思います。

本連載は不定期連載です。更新通知にお申し込みいただけると、更新があった際にお知らせが届きます。ぜひご利用ください。