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一冊のノートで始める場づくり

一冊のノートを「わたし事務局」にする

「思いついたことやアイデアを書き留める」「毎日の出来事を記録していく」。いきなりイベントやワークショップを企画しなくても「場づくり」は、ノートを用意して書くことから始められます。

「わたし事務局」を開く

これから場をつくりたい方や、いまの活動に距離を置きたい方に、ぜひおすすめしたいのが「わたし事務局」の開設です。といっても、いきなりテナントを借りるのではありません。あなたのお気に入りのノートの上に開くのです。

「場づくり」をしていくために必要なことは?いろいろありますが、このふたつが基本です。

・自分の内側をみつめて、なにがやりたいのか探ること。
・実際に、具体的に段取りを立て、動き出すこと。

そこでオススメしたいのが、お気に入りのノートを用意して、それを「わたし事務局」にする方法です。もちろん、タブレットなどのデジタルデバイスでも構いません。ポイントなのは、「気持ちが上がる」アイテムを選ぶこと!

ノートの使い方は自由ですが、せっかくですので、いくつか具体的な使い方をご紹介しようと思います。

使い方例1:アイデアのスクラップ

ひとつめは、「アイデアや気になることのスクラップ」です。

1アイデア=1ページくらいの感じで書いていきます。2ページでも3ページでもいいのですが、「もったいないから詰めて書こう♪」とか思わずに、大胆に使ってください。余白にも意味があります。

本を読んでいて「ピン」と来たら、メモしておきましょう。どんどん「気になるもの」を集めます。自分の内側から出てきたアイデアなんかも、メモします。それがイベントのアイデアだったら、企画書もいいですが、「架空のチラシ」のデザイン案を書いてみます。日時とか会場とか、勝手に入れてしまいます。当日のイベント風景を絵にするのもいいですね。また、読み終わった本で感想をまとめたくなったり、なにかのイベントや勉強会なんかに参加したら、そこで学んだことや感じたことをまとめます。

パーソナルなポートフォリオ(作品集)みたいな感じです。自分でつくった作品でなくても、他ならぬ自分の感性が、世界から「それ」を切り抜きました。だから、そこにあるのは、自分自身ということになります。

使い方例2:4行日記

ふたつめは、「4行日記」です。

これは、津村喬さんを講師に迎えてやっていたワークで、津村さん自身が考案して使っていました。

やり方はとってもシンプル。大学ノートの4行あたり1日で、日記(記録)をつけていく、それだけです。「きょうはなんにもしなかったな…」という1日も4行に、人生の転機とも言うべき波瀾万丈な1日も4行にまとめます。(長く書きたい日は、別に長く書いてもいいのです。)日記が続かない…という人が多いですが、4行日記の場合は、数日ため込んでも、なんとか追いつけます。

これを3ヶ月くらい続けると、いろいろ見えてきます。自分が、どんなリアリティを生きていたのか、分かります。あの日は「もうダメだ…」と確かに落ち込んでいたのに、3週間後には「これならいける!」と希望に満ちている…。人にはそういう浮き沈み(波)がありますが、そのときは、目の前の状況だけが「現実」だと思えます。

4行日記にはそのものは淡々とした記録ですが、だからこそ、目の前のことだけに振り回されないように、「一歩下がって」眺める視座を獲得できます。

自由に楽しくノートを使う

どうですか? ちょっと楽しそうでしょう…?

絵が描きたくなったら、新しいページに描いてください。色をたくさんつかったり、大きな紙を畳んで貼り付けたり、自由に好きなようにレイアウトしてください。考えごとをしたいとき、気になるなにかをみつけたとき、「わたし事務局」であるノートに書き込みます。ノートはいつも持ち歩いてください。

難しく考えず、試しにちょっとやってみませんか?

僕は、糸で綴じてあるしっかりしたノートが好きですが、もちろん自由です。ノート選びも楽しんでください。

(文・長田 英史)